ランニング仲間“だった”Tさんからの暴行被害にあい、満身創痍の筆者です。せっかくの一年ちょっと積み重ねているリハビリが“無”になってしまいました。
レントゲンでは映らなかったものの、肋骨の軟骨のヒビの疑いがあるようで、数箇所の打撲で寝るのもツライ状況ですが、ここは泣き言を言わず、来シーズンに備えてゆっくり進めたいものです。要は気分次第です。
特にこれを書いている今は、気持ちの良い春が待つ3月下旬。
ビギナーランナーも増える季節でしょうが、シリアスランナーも含め「記録」にこだわる人が注意したいのが“気温差”です。
3月下旬から4月にもフルマラソンを含め、多数のハーフマラソンが開催されるものですが、筆者が過去、レースと練習で首を傾げたのが「急にペースが上がらなくなった」ということだったんです。
◆暑さへの順応が難しく 春のランニングは失速の可能性も
「季節の変わり目はお肌の変わり目」と女性が悩むように、我々ランナーも「季節の変わり目は汗腺の変わり目」を意識したほうがいいでしょう。
単刀直入に言えば、季節の変わり目は「汗腺」や「体感気温」が実際の気候に順応できず、オーバーペースでつっこみやすく、結果的にレースでも失速することが多いです。
冬場に絶好調のトレーニングタイムが出ていて、そのときの「マラソンペース」で春のレースを走っているのに、急に脚に力が入らなくなった、などの経験をした方はいませんか?
脈拍はそれほど上がっているわけでもなさそうで、何時も通り……でも、なぜか失速してしまったというランナーは、単純に「気候に順応できていない」ということが原因だったりします。
◆4月のハーフマラソンで失敗したお話
2、3年前だったと思いますが、練習では絶好調だった筆者が春のハーフマラソンで大失敗したことがあります。
そのハーフマラソンは毎年出走しているレースで、坂コースにも関わらず85分台で前年に完走した自信があったことから「キロ4分ジャスト程度」を目安にレースをするつもりでした。
最初の5kmはアベレージキロ3分59秒程度でバッチリだったものの、徐々に脚に力が入らなくなり、汗が急に吹き出してきました。
脈拍が上がりきったと言うよりも、急に脚に力が入らなくなり「地面の反発」が得られにくい感触です。フルマラソン時のハンガーノックに似ているかもしれません。
結局、坂だらけのそのコースで、筆者は後半の数キロを徒歩でゴールしました。
屈辱でしたが、その時は単純に「練習不足」「ハンガーノック」「体調が悪かった」と自分に言い聞かせていましたが、思えば、その失敗したレースの前年の最高気温は14度。
対して、失速したレース中の気温は20度程度と、明らかに気温が影響していることもありました。
とは言え、ひとえに「暑いから」だけでは、秋に好走できたことが多い筆者が、夏から秋にかけてのレースで全く好走できないことになります。
つまり、寒い季節から気温が上昇する春は、暑さに体が順応できずに「汗腺」が整わないことで発汗量が多くなったり、体調が気温差に追いつかずに暑さを“より感じる”ということが言えるんです。
もちろん、春から夏にかけてもより疲労感を覚えることも多いでしょうが、夏はあまりレースがないので「気温差による失速」を体感することは少ないです。
対策としては……
- 冬から春にかけての「気温差」対策で、暑さに慣れていく(トレッドミルの利用・日中のランニング)
- 体調を崩しやすい季節なのでオーバートレーニングに陥らない(疲れが抜けず、暑さに順応できない)
- GPS時計の数字に頼りすぎない(レースであれば、最初は体感する強度を優先)
初夏よりも春に多いハーフマラソン。春のマラソンを快走するために、ぜひ「気温差」には注目してみてください。
まとめ
暖かい気候にも恵まれ、走ることも気持ちが良くなってくる季節。気持ちがいい春のうららかな気候の中、ハーフマラソンを走るのはランナーにとって「至福のひととき」でもあるでしょう。
ただ、気温差によって体調が崩れていたり、気温差に体が順応できていないことで「ペースが崩れる」ということもよくあることです。
ぜひ、気温差に着目して、気温差対策のレースメイクもしてみてください。
コメントを残す