ストライドを広げるためには「脚」より「上半身の捻り」

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ランニングフォームを気にする時に、「ストライドを広げたい」と考えるランナーは多いでしょう。

女性ランナーは“軽い体重”を利用したピッチ走法で“無駄のない走り”が省エネにつながることもありますが、そんな女性ランナー、またどちらかといえばピッチ走法の人が意識することが多いのが「ストライド」では?

ストライドが大きいと、一完歩で進む距離自体が長くなるので、ピッチ(ケイデンス)が伴えばそれだけ馬力が上がることになります。

ただ、誤解されがちなのが、ストライドを広げようとして「脚を使う」ということなんです。

 

◆ストライドを広げようとして着地点を遠くしてしまう罠

“遠くに着地したい”という思いが強いと、実はストライドは広がりません。むしろ、上半身が後傾して膝に負担がかかりやすくなります。

“ストライドが広い”というのは実は結果論であって、走り幅を広げようとして広がるものではないんです。

ただ、どうしても意識的に“ストライドを広げる”ということが頭にあると、前の方で着地したいと脚だけが前に出てしまうことになります

この状態だと、着地点が真下にない状態なので、脚がピンと張った状態で体の重心より前目で着地してしまいます。

そうなると、膝や腰に大きな負担がかかってしまうんです。

人間の体には当然「筋肉」や「バネ」があるので、機械のように前で着地すればそのまま推進力が得られる、ということはありません。

前目で着地してしまう結果、膝が伸びて「ランナーズニー」や「腰痛」の原因になる“骨盤が後傾した状態”になってしまうので注意です

 

◆飛ぶように走ることができるのは「筋力」があるから

トップランナーの多くが、一完歩の幅が広いです。おそらく目の前で実業団の選手の走りを見ることができる機会があれば、その一完歩の大きさに度肝を抜かれることは間違いありません。

推進力を得るためには「着地した際の反発」がパワーを生みますが、これは当然ながら着地したときのストライドの広さと、着地した時に地面から得ることができる反発力の強さが、市民ランナーとは段違いなためです。

しかも無駄のないフォームが染み付いているので、“ゆったりとした動きに見える”にも関わらず、その馬力は桁違いなわけです。

「TV中継を見ていても、マラソンランナーのスピードが“速く”見えない」のは、トップランナーが飛ぶように走っていても“無駄のない動き”が体に染み付いているからです。

とはいえ、ランナーズフォーム適正化だけでは“飛ぶような走り”は身につけることができません。仮に可能であっても、フルマラソンの距離を、そのフォームでイーブンペースで走ることができるのはごく一部でしょう。

ランナーに必要な筋力は、大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎと代表的なところもありますが、トップランナーは「足裏」や「膝周辺」の筋力強化はもちろん、何より「体幹」の強さが常人離れしているわけなのです

 

◆体幹を鍛えると速くなるの意味は「上半身のひねり」にあり

少し話がずれましたが、ストライドを広げるには「走り幅」を意識するのはNGです。

というのは、体幹の力でいかに内転筋を起点として太ももを上げることができ、そのパワーを推進力にいかに活かせるか、が大事なためです。

ストライドが広い・狭いは、何も体格差で左右されるわけではありません。

たとえば、「山の神」として名高く、平地でも活躍を続ける神野大地選手のストライドはとても広いです。

神野大地選手がストライドを広くできているのは、体重の軽さ+大きな腕のフリ+体のひねりによる爆発的な推進力+常人離れした筋力にあります。

神野大地選手の「登り」の走りを見てもらうと分かりやすいのですが、神野大地選手はとにかく“腕振り”をうまく使って推進力を得ている代表的な選手です。

小柄ながら、あれだけのパワーある走りができているのは、体幹の強さと下半身の筋力を無駄なく使えているためです。しかも、ストライドがかなり広いです。

神野大地選手のように“常人離れ”した筋力をつけることも大事なのですが、市民ランナーが意識すべきは“体のひねり”から生まれる推進力です。

この“体のひねり”によるパワーは、何もランニングだけではありません。色々なスポーツで活用されています。

たとえば、ピッチャーがリリース前に体がどこを向いているかと言えば、上半身は三塁側に向いています(右投手の場合)。

そこからリリースに向けて、いかに肘先にパワーを伝えるかは、上半身の捻りが大切になるわけです。

これはもちろん、ゴルフのテイクバックからの振り下ろし、テニスのボレー、卓球のスマッシュにも同じことがいえるわけです。

“体のひねり”には当然ながら、強い「体幹」が必要になってきますよね。

その体幹は日ごろのトレーニングではもちろん、ジョギングでいかに体幹に意識を置けるかでも筋力のつき方が変わってきます。

その意識はいずれ、上半身の捻りにも応用ができるので、まずは上半身をいかに無駄なく動かす+腰の高さが変わらないということを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。

いずれ上半身が安定してくると、ストライドも自然と伸びるようになります。

これは小柄な選手でも“不可能”ではないことだといえます。

 

まとめ

いかにストライドを広げることが大事なのかは、色々な雑誌やネットの情報で見ることができます。

そのためには、まず意識すべきは「脚」ではなく「上半身の捻り」です。

ストライドを広げるパワーの作用を意識して、まずは強い上半身を身に着けたいですね。

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Runjoy!編集部です。 【編集長プロフィール】 愛媛県松山市にいる市民ランナー。大阪生まれで東京でメディアマンとしても活躍。 フルマラソンは未だサブスリーしておらず。 【PB】 フルマラソン: 3時間3分 ハーフマラソン:1時間23分(非公式) 10km:36分29秒 5km:17分50秒(非公式) 「ランニングフォーム」や「健康」を第一に考えるランナーです。 楽しく走りつつ、マナーのよいランナーになるのが目標です!