ランニングで着地を意識しすぎることが間違っている理由

ランニングフォーム 着地点

ランニング、ジョギングにおいて多い悩みが「着地点」の意識でしょう。筆者も回内足でシンスプリントになりやすいので、着地についてとにかくこだわる時期がありました。

ただ、マラソンのタイム向上、ランニングフォームの適正化を狙うのであれば、着地を意識しすぎることは一概に「正解」だとも言いづらい部分がありますよ。

 

◆二軸走行・一軸走行に対する誤解

名古屋ウィメンズ出場!清田真央・安藤友香の走り方』でも取り上げた「忍者走り」での、スズキ浜松アスリートクラブの二人の選手の走り方が話題になりました。

いわゆる「忍者走り」という独特の走り方をする安藤選手と清田選手ですが、この二人がなぜあまり腕振りをしていないように見えるかというのは、“上半身の脱力”にあるためです。

ちなみにこの二人の走り方を見ると、上半身の脱力と同時に大きな上半身の捻りが目立たない「二軸走法」だともいえます。

この二軸走法」の利点としては、エネルギーを多く使わない、故障が減るというメリットがあるようです

では一軸走法」はどうかというと、上半身の捻りと骨盤の連動で大きなストライドを生み、モデル歩きの曲線のように大きな歩幅を生むことがメリットとされます。

ただしこの2つの走法についてしばしば雑誌で取り上げられますが、この「二軸走法」と「一軸走法」を意識すること自体を「着地の意識」と置き換えてしまうランナーがかなり多く見られます。

この2つの着地点は『Runjoy!』でも何度も取り上げているように、結果論にすぎないことです。

では、この「一軸走法」と「二軸走法」、そして「着地を意識しすぎることが間違い」というのはどういう点なのでしょうか?

 

◆独断?ピッチ走法とストライド走法に隠された着地点との因果関係

この「一軸走法」と「二軸走法」の点だけでいえば、ピッチ走法とストライド走法との因果関係につながります。

たとえば女子選手に多いのは、ケイデンスがとてつもなく速いピッチ走法の選手が多く、清田選手や安藤選手はそのお手本のような走りです。

対して、ケニア選手に多いのが「一軸走法」と言われるストライドが大きく、とにかく推進力を大きく得ようとするフォームです。

どちらも一長一短あり、どちらが良いかは実は骨格や上半身の筋力などにも依存していきます

たとえば筆者はストライドが大きく、駅伝からハーフマラソンまでは完歩の大きさをメリットに地面からの反発を利用しています。よくよく自分の着地を観察してみると、いわゆる「一軸走法」に近いでしょう。

ただこれにはデメリットもあり、故障を誘発しやすいということと、長距離ではエネルギーロスが多いという点があります。

もちろん、一軸走法でもピッチ走法でエネルギーロスが少ないランナーも多いですが、ピッチが速いということは上半身の捻りを最大限に利用するというよりは、肩甲骨と骨盤の連動を早めて、一完歩ごとの反発を省エネで地面から得る走法です。

ピッチ走法の場合は、どちらかといえば「二軸走法」をする選手が多いというのが独断です。(見るはプロ、走るは三流の意見なのでご参考までに)

要は、以下のことが言えるわけです。

  1. 一軸走法か二軸走法かはフォーム作りの目的ではなく結果
  2. ストライドとピッチの因果関係により、着地点は個人で変わる
  3. 一軸走法か二軸走法かにこだわり着地を意識しすぎるのは、解法の起点に間違いがあり
  4. 結果的に腕が振られるのと一緒で、着地も上半身から骨盤、膝上の動き次第で大きく変わる
よく雑誌で「二軸走法」「一軸走法」の着地点に対しての議論がなされますが、着地は骨格によるフォーム、また筋力や体型によって大きく異なるものです。

まず意識すべきは着地点よりも「上半身」ということは、改めて申し上げたい部分でもあります。

 

まとめ

実は筆者はそれほど「二軸走法」や「一軸走法」に関して意識がなく、その点でシンスプリントの故障などを起こしてしまう原因になっていたと思っていました。

しかしながら、実はランニング故障の多くが「上半身の乱れ」や「脚を振り出す起点の乱れ」から起こることが多いです。

上半身への意識、骨盤との連動、そして内転筋をいかに使えるか。そしてスズキ浜松アスリートクラブの選手のように、いかに上半身を脱力することができるかが大事であり、着地点は結果論にしかすぎない、というのが持論です。

着地点を意識しすぎて練習を続けるのは、リリースポイントを無視してボールの捻りだけを意識して「手投げ」になっている野球のピッチャーと同様です。

まずはランニングフォームの根本部分を意識しつつ、日ごろのジョグを大事にしませんか?

 

【画像出典】

https://gobarefooting.files.wordpress.com

ランニングフォーム 着地点

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Runjoy!編集部です。
【編集長プロフィール】
愛媛県松山市にいる市民ランナー。大阪生まれで東京でメディアマンとしても活躍。
フルマラソンは未だサブスリーしておらず。
【PB】
フルマラソン: 3時間3分
ハーフマラソン:1時間23分(非公式)
10km:36分29秒
5km:17分50秒(非公式)

「ランニングフォーム」や「健康」を第一に考えるランナーです。
楽しく走りつつ、マナーのよいランナーになるのが目標です!