マラソンでネガティブスプリットで走るということ

ネガティブスプリット

「マラソンはネガティブスプリットで走るべき」

そんな声を耳にして3年、未だにきちんとしたネガティブスプリットが刻めない筆者です。

トップランナーが“ハマったレース”の多くは、「ネガティブスプリットを刻んでいた」とも言われますよね。

前半より後半のタイムが良いネガティブスプリットは、フルマラソンにおいて好記録を決めるかどうかを左右すると行っても過言ではないのでは?

そんな「ネガティブスプリット」について考察してみましたよ。

◆アフリカのマラソンランナーが「ネガティブスプリット」でマラソンを走る理由


出典:http://livedoor.blogimg.jp

「まだまだ先頭のアフリカ勢は、ジョギングのように感じているでしょうね」

解説でよく耳にする言葉ですが、トップランナーのフルマラソンの展開は“30kmから”ですよね。

30kmまでは、日本人トップランナーといえども“ミドルペースの体感”に対して、アフリカ勢にとっては“スローペース”であることが多いようです。育った環境や身体能力が違いすぎるので、スピードの絶対差があってこそといわれていますよね。

なので、アフリカ勢のマラソンランナーにとっては、30kmからの「ヨーイドン」の競技になってきているのが、今のフルマラソン。

それゆえ、どうしてもラップタイムは後半の方が早い「ネガティブスプリット」となるわけです。

 

◆アフリカ勢以外も「ネガティブスプリット」で走った方がいい理由


出典:http://blogimg.goo.ne.jp

果敢に攻める日本人ランナーの姿には胸を打たれますよね。

“最強の市民ランナー”でお馴染みの川内優輝選手や、2016年の東京マラソンで先頭集団に食らいつくものの、マメができるというアクシデントに見舞われた村山謙太選手には感動しましたよね。

ただ、「自己ベスト」という観点となると、前半よりも後半の方が早いペースで走ることが必要となるようです。

特に、“37km以降の5kmのラップタイム”が、そのマラソンでの“最速”となるよう走る意識を持つことが「マラソンでベストを出すこと」と、あの高橋尚子さんの監督でお馴染みの小出監督は主張していますよね。

後半まで“スローペース”と感じられるペースで、日本人トップランナーもアフリカ勢に食らいつける展開になれれば、後半にペースを上げられるレースともなり、ケニア勢・エチオピア勢らとも勝負できることになるわけです。

しかし言うは易し。実際に走るトップランナーの身からすれば、“絶対スピード”の違いでの「駆け引き」が要されるんでしょう。

 

◆市民ランナーもネガティブスプリットで走ったほうがいい理由


出典:Robert Daly / Getty Images

もちろん、我々市民ランナーも「ネガティブスプリット」で走ったほうが好結果が出ることが多いようです。

筆者も思い返すと、“30km以降にバテたレース”と、“30km以降にどんどん前のランナーを抜いたレース”では、後者の方が5kmごとのラップタイムも安定し、レース後も快感だったりしましたよ。

この「快感」が、市民ランナーでのフルマラソンでの「ネガティブスプリット」を左右するきっかけになるのでは?

 

◆メンタルの影響で「ネガティブスプリット」で走ることができる?


出典:Westend61 / Getty Images

「前のランナーが止まって見えました」

レース後にそんな発言を聞くことがあります。

残念ながら筆者は、“自分が止まっている方”なのでその経験は少ないんですが、確かに思い返すと“後方から抜いていくレース”で、周囲が止まって見えたことがあります。

4年前の大阪マラソンでは、スタートブロックがBということもあり、スタートから大混雑。

目標ラップに上げることさえ許されず、悶々と5km地点までジョグペース。それから開放された後は、自分なりのペースでどんどんと前に。

そんなときは周囲のペースがゆっくりに見えてくるので、「アレ? 俺ってめちゃくちゃ走れてるんじゃないの?」と脳にプラスな影響があったようなんです。

実際の完走タイムはそうでもないんですけどね。

身近なランナーの方も、「タイムはだめだったけど、ネガティブスプリットだったから気持ちよく走れた」ということはよく耳にします。

前半から飛ばして潰れるよりも、後半に周囲が潰れてきたところで“ごぼう抜き”ができると、脳からアドレナリンが出っぱなしの状態に。それが集中状態にもつながり、足の痛みもふと消え、そのままゴールなんてこともありえるんですね。

精神的満足を目指すならば、前半はガマンの「ネガティブスプリット」でのレースがいいかもしれませんね。

 

まとめ

実を言うと、筆者は前半から我慢できないタイプのランナー。

我慢しているつもりでも、知らぬ間にペースが上がって、30kmを迎える頃には脚にダメージがきているレースばかりです。

色々と試行錯誤した結果、次に試したいのは、“サブスリーを狙っていても、スロースタートする”というレース。

キロ4分15秒~4分18秒ほどでスタートでき、それが“我慢できないほどのゆっくり”と感じることができれば、後半にペースを上げられるネガティブスプリットも可能だと考えています。

もちろん、それに見合った「LTペースの引き上げ」と「脚づくり」は必須なんでしょうが、一つの作戦として、「我慢のレース」は“アリ”だと思っているんです。

「どうしてもマラソンでベストタイムが出せず悩んでいる」という方は、一度、「我慢のレース」を試されてはいかがでしょう? 思わぬ突破口が見えてくるかもしれませんよ。

 

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【TOP画像出典】

LA Marathon / Jorge Fajl – Getty Images

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Runjoy!編集部です。 【編集長プロフィール】 愛媛県松山市にいる市民ランナー。大阪生まれで東京でメディアマンとしても活躍。 フルマラソンは未だサブスリーしておらず。 【PB】 フルマラソン: 3時間3分 ハーフマラソン:1時間23分(非公式) 10km:36分29秒 5km:17分50秒(非公式) 「ランニングフォーム」や「健康」を第一に考えるランナーです。 楽しく走りつつ、マナーのよいランナーになるのが目標です!