フルマラソンのペースはどれくらい?目標タイムとペース換算表

フルマラソンのペースまとめ

フルマラソンシーズン真っ盛りです。筆者が楽しみにしている、2/7の愛媛マラソンも間近となってきました。同日には、別府大分毎日マラソンもあり、フルマラソンに向け調整に入っている方も多いことでしょう。

フルマラソンはいつ走っても「しんどい」と感じる筆者ですが、あるレースを経験してから“なるべく楽に走る”ことを目指して練習しました。

その“楽に走る”秘訣は“ペース感覚を磨くこと”なんです。

記事の内容

ペースがわかるGPS時計頼りはNG?

マラソンを走るとき、“何時間で走りたい”という目標タイムから逆算して、“1kmを何分で走りたい”と、目標LAPを設定するのは一般的ですよね。

その際、頼りになるのが「GPS時計」です。筆者も数年前からGarminを愛用させてもらってます。

多少の誤差はあれども、“1kmを何分で走れるか”の指標には、GPS時計が便利で、練習でもレースでも「Garminなしには走れない!」という方も多いですよね。

実はこれが“楽に走れなくなる”原因の一つでもあるんです。

GPS時計は「利用する」のが正解

実は筆者、あるレースでどうしても3時間10分を切りたいことがあったんですね。

そのレースでは、「1kmを4分30秒で走り続ける」と目標を立てていて、とにかくGPS時計で目標LAPを下回るとペースを上げる、上がると下げるを繰り返していたんです。

言うまでもなく、そのレースは大撃沈。10kmぐらいから体の調子がおかしくなりました。

これは“時計に踊らされていた”ことが大きな理由です。

というのは、本来、マラソンでイーブンペースで走るには“ペース感覚”が身についているかどうかで、楽に走れるかどうかが左右されます。

GPS時計は多少の誤差があり、しかも最も優先すべき“体の調子とリズム”を無視してまで時計に依存するのは、長丁場のマラソンではむしろ“ペースが狂う”もとなんです。

目標タイムまで逆算しての1kmあたりのペース設定はもちろん大事なんですが、“楽に走るコツ”としては、ペース感覚を身につけることです。

練習でGPS時計をつけていても、「今、何分ペースで走れているんだろう?」では失敗します。

「1km走れた。大体、これぐらいのペースかな?」でピッタリとペースが合っていれば、それは“ペース感覚が身についてきた”証拠だといえます。

ペース感覚を身につける方法って?

ペース感覚を身につけるため、筆者が試してみたのは2つです。

  • 時計をつけて走らないジョグを増やす
  • GPS時計をつけていても、あまり時計を見ない

そうすると、走ることにも集中できるので、フォームのちょっとした変化にも気付きやすくなりました。また、走ることに集中できるようになりました。その結果、ある程度のペース感覚は身についたかなと自負しています。

ただ、“ある程度”です。

陸上部の練習ともなると、“1秒の誤差”でも監督に叱られると聞いたことがあります。

無論、筆者は走ることを楽しむ市民ランナーですので、それほどまでのストイックさは持ちあわせていません。ただ、マラソンを走る上では“なるべく楽に走りたい”とも思います。

楽に走ることができれば、すなわち“大崩れ”することはないと考えるためです。

そのための練習は、たとえばビルドアップ走やペース走がおすすめです。また、インターバル走も効果的なようです。

ビルドアップ走

たとえば、キロ6分からスタートして、1kmごとに10秒上げます。

5分50秒→5分40秒→5分30秒……

といった具合ですね。その際、一周1km測れるコースが理想ですが、ないのであれば、信号のない公園などがおすすめです。

1周の距離を知っていれば、GPS不要ですよね。

走ることに集中して、1kmあたりのLAPに狂いがないように走るのがコツです。

ペース走

マラソンペースでのペース走がおすすめです。

心肺機能と持久力を鍛えるペース走とは違い、あくまで“どれぐらいのペース”で走っているかの確認の練習ともいえます。

あまり神経質になる必要はないですが、自分が走っていて感じるペースとGPS時計などの表示で、その誤差を埋める作業をします。

5秒以内なら誤差の範囲かな?と筆者は練習していました。

インターバル走

1kmを5本、レストを200mとすると、どうしても速いペースで走ってしまいがちですが、どうやらそれは違い、LTペースで“ペース感覚”を身に付けることが大事らしいです。

筆者の性格上、どうしてもペースが上がるのでインターバル走でのペース感覚習得は実施したことがないですが、これも効果はありそうです。

マラソンでタイムを伸ばすコツ

筆者のような凡ランナーは、練習量も質も重視しなければ、フルマラソンで“納得の行く走り”ができません。

10km以下がある程度走れていたのに対して、フルマラソンの記録はサブスリーには程遠い状態。

ただ、練習をしすぎて故障をしてしまえば、せっかくのマラソンも走れません。

練習をしないまでは無理ですが、“練習少なめ”でマラソンのタイムを伸ばす方法を考えてみました。

マラソンを楽に走るには「走りの“絶対音感”」を身につける

ペース感覚を養うというのはマラソンにおいて大事なことです。

GPS時計頼みでは、その日のコンディション、外的要因、ちょっとしたトラブルに巻き込まれた時に、歩いてしまうことも多いんです。あるいは、そのままDNFという経験をしてしまった方も多いでしょう。

マラソンで“いかにラクに完走するか”を考えた時、自分のその日の適正ペースを知るには「走りの“絶対音感”」が役に立ちます。

音楽においての“絶対音感”とは違い、こちらは後天的に身に付けることができますよ。

「走りの“絶対音感”」を身につけるには、練習中にいくつかの意識をおくといいんです。

  • 音楽は聴かない
  • 走っているときに体の動かし方など、体への意識を研ぎ澄ませる
  • 自分の走りのリズムを身につける
  • 上半身主導で走る

寸分狂わないペース感覚というよりも、自分にとって“その日走りやすいペース”を把握することが大事です。

体幹トレーニングで体幹を鍛えてブレをなくす

中には平日、残業続きで走ることができないという方もいるでしょう。

帰宅が23時を超えれば、走りに出るということも難しいかもしれません。

そんな方は、スキマ時間をつくって体幹トレーニングをしてみてください。自宅で可能な、お手軽な体幹トレーニングがおすすめです。

プランク

プランク

プランクは体幹トレーニングの基本。この姿勢で20秒~30秒キープを数セットしたいですね。

サイドプランク

サイドプランク

横っ腹が弱い筆者が強化したいのが、このサイドプランク。

この状態で片腕と片足を上げて20秒キープを数セットこなすと、ブレの少ない腕振りが可能になるはずです。

バックエクステンション

バックエクステンション

腕と足を非対称に上げるバックエクステンションも、お手軽にできる体幹トレーニング。

グイッとしっかりと伸ばしてキープすることが大事です。

贅肉につつまれている筆者ですが、その中身は鍛え上げられたインナーマッスルが眠っている(はず)。

ブレのない体幹を作れば、足への負担を大きく軽減できますよ。

川内優輝流?マラソンの経験値を積み上げる

川内優輝選手といえば、毎週のようにレースに出ていることで有名ですよね。

ただ、川内優輝選手にとってはレースがトレーニングという面もあり、“なんとなく走っている”という感覚では、必ず故障します。

目的意識を持って、月に1回は練習として大会に出てみるのも良いかもしれませんよ。

本命レースを絞って好タイムを狙うのが主流ですが、市民ランナーの走り方にはいろいろあるはずです。

マラソンで経験値を積み上げれば、いかにラクに完走できるかというノウハウ、給水でのロスの軽減、またレース独特のペース対応が可能になりますよ。

冒頭でも述べましたが、好タイムを出すには、あくまで“練習量・質”がともなっている必要があります。

ただ、“いかにラクにマラソンを完走できるか”、“いかに楽しく走ることができるか”といった視点でマラソンを楽しむのもありではないでしょうか。

体を使うのが嫌であれば、頭をフル回転させていきたいですね。

フルマラソンでPBを出すには「気持ち」が大事

いかにフルマラソンでパーソナルベスト(PB)を目指して厳しい練習を続けていても、なかなか思ったように記録が残せないランナーも多いようです。

「何とかしてサブスリーを達成したい」だとか、「死ぬまでに福岡国際マラソン(2時間40分切りの持ちタイムが必要)で走りたい」と努力するランナーを支えているのは、もちろんモチベーションと練習量。

ただ、やはりそこに最も必要なことは“気持ち”なんです。

これほどまでに“マラソンブーム”になったのには、マラソンは“いかに自分を出せるか”がマラソンのタイムに直結することからではないでしょうか。

初めて大阪マラソンで体験した「気持ちで走る」という本意

普段の筆者をご存知の方は、筆者があまり表に闘争心を出さずに“クールぶる”ことを見抜いておられるでしょう。

100人いれば100人の“マラソンのゴール”があるように、走る動機も様々ですよね。

2012年時、筆者の“走る動機”は「マラソンのタイム」という定量的な目標にありました。当時は、いわゆるサブ3.5にも届かない持ちタイム。

PBが3時間31分台で挑んだ「大阪マラソン」では、PBを大きく上回る3時間18分台でゴール。

タイムだけを語れば“まぐれ”だとか、“コース適正”にとどまりそうですが、実はこのレースで筆者は初めてマラソンで涙を流したんです。

生まれた故郷の心斎橋筋のど真ん中で走れる喜び、飛び交う関西弁の応援、西成のアンモニア臭の懐かしさ、幼少期に色々と抱えたトラウマや思い出など、色々なものがこみ上げてきて、「ランナーズ・ハイ」を感じたフルマラソンの一つでもあります。

南港大橋で密かに涙を流していたことは、実は誰にも打ち明けたことはありません。

当時は実感がなかったんですが、フルマラソンでPBをいかに出すかには、「気持ち」というのはフルマラソンで好記録を出すためにはなくてはならないものなんです。

フルマラソンでは「目標」を作るべし!タイム目標だけでは失敗の可能性も…?

どちらかというと「性悪説」の筆者ですが、それは自分の弱さを認めたくないから。

なので、たとえば「フルマラソンをゴールしたらプロポーズするぞ!」だとか、「家族のためにフルマラソンを完走してやるんだ」ということを、恥ずかしながら鼻で笑っていた自分がいます。

「走るのは自分1人でしょ?」と。

でも、やはりフルマラソンは“1人で走る競技”ではないんです。

支えてきてくれた家族、切磋琢磨してきた友人、レース中のボランティアの方々、つきつめれば、シューズを大量生産・大量消費で支えてくれる中国やベトナムの工場の方々。

色々な人の“汗”があってこそ、“フルマラソンで好記録を出したい”という気持ちを持ったほうが、完走できた後の“気持ち”が全く違うんです。

たとえサブスリーをしても、福岡国際マラソンの切符を獲得しても、そこに「気持ち」がなければ、それは“ただの数字”になってしまうと思いませんか?

日本人は数字の目標が好きなので、“マラソンにハマりやすい気質”であることはあるでしょう。

ただ、そこに何か“付加価値”があれば、PB更新はもちろんのこと、もっと違った“何か”をレースでみつけることができるかもしれませんよ。

近年のマラソンブームで、「いかに速く・早く走ることができるか」がステータスにもなってきていますが、こんな時代だからこそ、走る意義・意味ということを振り返ってみるのはいかがでしょう?

ダイエットのため、自分の弱さに打ち勝つため、失恋からの克服、ライバルに負けたくないから、あるいは、フルマラソンを完走したらプロポーズがしたい……

マラソンほど“十人十色”のスポーツはありませんよね。

マラソンでモチベーションが落ちたランナーの方は、一度、自分が“なぜ走るか”を思い出してみてはいかがですか。

季節ごとのマラソン大会でベストタイムを出すコツは?

「冬マラソン」でベストタイムを出すには?

秋マラソンは、夏の練習の成果が出やすいだけに「成功」も「失敗」もしやすい時期のレース。

気温も思った通りに下がらずに、「練習したのに、30km以降で全く自分のペースで走ることができなかった」という人も多いのでは?

ただ、その「秋マラソンの失敗」が「冬マラソンでのPBやいいタイム」を出すバネにすることができるのも、秋マラソンのいいところなんです。

秋マラソンで成功すると冬マラソンで失敗しやすい?自信過剰に注意

秋マラソンで成功を収めたというランナーの方は、夏の練習が功を奏する結果になったということですよね。

特に都市型マラソンとなると、気分の高揚も後押しして「嬉しさ倍増」という人も多いはず。

「本命レースじゃないのに、PBが出た! 冬マラソンは絶対に、今以上に結果が出るはず」という方は要注意。

確かに、そのまま上昇気流に乗って、「無敵モード」に突入するかもしれません。

ただ、自己体験のみで言うと、過度の自信は冬マラソンでの“失敗”にもつながりやすいんです。

秋マラソンで成功したが冬マラソンで失敗した例

個人的な経験で言うと、5年前に「サブ3.5」で苦労していた筆者が一気にタイムを縮めたのが、2017年と同じく11月に開催された5年前の大阪マラソンでした。

練習はもちろんしていたものの、不安ばかり。ただ、そのレースで型にはまってサブ3.5の達成はもちろんのこと、3時間10分台で走ることができなことに“天狗”になったのが、当時の筆者でした。

当時の翌年に行われた2013年の愛媛マラソンでは、慢心や不安のなさから一気に失速。故障も相成って、サブ4ギリギリでゴール。

その時は、「もうフルマラソンは走りたくない」とすら思いました。

フルマラソンというのは「練習がベース」。“まぐれがない”という、泥臭いスポーツなのには変わりはないものの、当時、記録向上に自信を重ねた筆者が抱えていたのは「慢心」だったんです。

秋マラソンの失敗をバネに「冬のマラソン」でベストタイム更新を

秋マラソンというのは、どちらかといえば「結果が出ない」という人のほうが多いと仮定しています。

と言うのも、走り込み期が「夏」ではなくてならないからなんです。

夏はどうしても距離も踏めず、ペースも落としがちに。暑さで心拍数がすぐに上がってしまうので、シリアスランナーを除けば「追い込んだ練習」をあまりしないというランナーも多いんです。

なので、できれば「秋マラソンの失敗」は“悔しさのバネ”にして、今の自分自身の「力の無さ」の部分を追求することが大事では?

  • 心肺機能の弱さ→ジョグの後にウインドスプリントで200m疾走を3~5回取り入れる
  • 筋持久力のなさ→ウォーキング5時間や、LSD3時間を取り入れてみる
  • スピード持久力のなさ→ペース走やインターバルを週に1度は最低行う

何が課題かは、ランナーそれぞれによって違うもの。

もし秋マラソンで「心が折れて歩いた」という方は、その悔しさをバネに「冬マラソンではマイペースを守って“完走”」でもいいんです。

マラソンの醍醐味は、やはり「自分との闘い」。

秋マラソンで失敗したことを「バネ」にするか「諦める」かは、ランナーそれぞれの心持ち次第では?

フルマラソンというのは、練習が全てを握るといっても過言ではないですよね。

要は「火事場のクソ力」なんてものはありえないわけなんです。

だからこそ、秋マラソンで失敗したランナーほど「冬マラソン」、あるいはエントリーしていないのであれば春以降のフルマラソンで“一花咲かせる”ために、自分自身の足りない部分を補強しませんか?

秋マラソンの失敗はきっと、冬マラソンに花咲くはず。

自分との闘いを、これからも楽しんで成長してくださいね。

フルマラソンの最大の敵「30kmの壁」にぶつかる原因とは

フルマラソンでどのランナーも感じるのが「30kmの壁」です。

どんなランナーでも、フルマラソンを“よーいスタート”から何の体の変化もなく42.195kmを走り切ることは難しいもの。

「来期には30kmの壁にぶつかりたくない」

そんなランナーを悩ませる「30kmの壁」の原因は何なんでしょうか。

「30kmの壁」の原因は「見合ったペース」で走れていないから

フルマラソンとなると、スタート前にはすでにアドレナリン全開。

号砲と同時にいきなりペースが上がっているという方も多いですよね。特に、スタートブロックが後ろ側で“記録”を狙いたいランナーは、ついつい“ジグザグ走法”で前に前に進みがちです。

気づくと、フルマラソンを走り切る自分の“適性ペース”をかなり上回っているということも多いですよね。

たとえば、筆者であれば来期には何としても達成したい「サブスリー」。

イーブンペースでも、おおよそ1kmごとに4分15秒で走らねばなりません。このペースをイーブンだと感じられるようになるためには、キロ4分ペースがラクに感じられて、事前に30km走などで“本番ペース”より速いペースで走れることが必要です。

それが必要ないというランナーは、もともとスピードがあるランナーや、底抜けにスタミナがあるランナー、あるいはもともとセンスのあるランナー。

多くの市民ランナーは、“設定ペース”を考慮して、“自分に見合ったペース”の底上げの必要がありますよね。

そんな“自分に見合ったペース”を見誤って走る続けることが、「30kmの壁」にぶつかる原因の一つです。

負けず嫌いで見栄っぱりは「30kmの壁」にぶつかりやすい?

「どうしてもアイツには勝ちたい」

ライバルがいると、レースでもアドレナリンが出やすいですよね。筆者にも経験がありますが、そういう“競争心”のあるレースでは、好記録が出やすいともいえます。

ただその反面、フルマラソンとなると“失速”の可能性も高くなりがちです。

「絶対に勝ちたい」と思う“負けず嫌い”な性格に余裕が持てないと、レースでついついライバルを意識しすぎてオーバーペースになってしまうこともあります。

また、“見栄”が勝って、レース序盤からライバルより前に出過ぎると、そのライバルのターゲットになってしまいます。

無理がたたると、フルマラソンの場合はかなり高い確率で「30kmの壁」にぶち当たりながら、残りの12.195kmを耐えなければなりませんよね。

“虎視眈々の競争(競走)”で、冷静になることも「30kmの壁」にぶち当たらない秘訣では?

途中でフォームが乱れると90%の確率で「30kmの壁」にぶつかる?

人に誇れるフォームで走っているとはいえない筆者ですが、レース中にさらにフォームが乱れると、当然ペースは失速します。

フルマラソン中は特に“フォーム”を意識しなければ、30kmどころか20km地点で苦しむことになりかねません。

肩に力は入っていないか、肘は引けて肩甲骨が動いているか、肩甲骨と骨盤が連動しているか、骨盤が連動するときに腰のひねりは入っているか、骨盤が連動したときに足はちゃんと上げきれているか、足がちゃんと上がっているときに膝はスムーズに前に運べているか、内転筋を意識しながら着地できているか。

ふと思いつくだけでも、これだけのことをレース序盤から調整できるように、日ごろからフォームを意識したジョグをすることが、「30kmの壁」を克服するコツではないでしょうか。

筆者も、どうしてもオーバープロネーションが直らず困っていますが、どうにか内転筋を意識した走りをしようとしています。ただ、フルマラソンも30km以降となると、“点と点でつながった線”がもつれ始めて、次第に腰が落ちてペースダウンしてしまうレースばかり。

「来期こそは……!」とフォームを意識して走っています。

そのほかにも、喉の渇きや栄養の欠如からの“ガス欠”、あるいは脚が攣ったりすることも「30kmの壁」の原因ですよね。

ガス欠は即効性のある対策ができるものの、たとえば足の攣りグセなどは、ペース配分やフォーム矯正でかなり変わってきますよ。

筆者の場合は“脚ができていない”ことが原因で、30km以降に失速することが多いです。やはり、「30kmの壁」の最大の対策は、「走り込み」なのかもしれませんね。

フルマラソンは苦手という方も多いでしょうが、来期、あるいは今期の春のフルマラソンに向けて、ぜひ「30kmの壁」を克服してみましょう。

30kmと35kmの壁に打ち勝つには

2016年の東京マラソンは、箱根駅伝で快走した大学生が“日本人上位”を占めるなど、世代交代を感じさせましたよね。

また、箱根駅伝を盛り上げてくれた旭化成の村山謙太選手は、世界レベルの走りを前半見せてくれました。

アフリカ勢に立ち向かうという姿勢は、今後、世界で活躍する上では大きな糧になったのではないでしょうか。

しかしながら、その村山謙太選手に待っていたのは、まさに“30kmの壁”でしたよね。

これは我々、市民ランナーも多くが経験するもの。

今回、2016年の東京マラソンを振り返って、フルマラソンで“30kmの壁”と“35kmの壁”を克服する方法を考察してみました。

村山謙太選手のラップタイムはまさに「30kmの壁」を表す

アフリカ勢に果敢に立ち向かった村山謙太選手のラップタイムですが、25kmから徐々に落ちてきてますよね。

そして30km以降は、それまでのラップと比べると大幅なダウン。おそらく35kmから40kmまでの区間は“地獄”だったのではないでしょうか。

初フルマラソン独特のラップタイムといえるでしょうが、その果敢な走りこそ“経験値”となりますよね。

高次元で走る選手だからこそ、特にそうなのではないでしょうか。

フルマラソンの練習では、「このペースでいけるはず!」と思っていても、思うようにペースを維持できないフルマラソン。特に、スピードランナーは“30kmの壁”に苦しむパターンが多いようです。

日本人トップで走っていた服部勇馬選手に待っていた「35kmの壁」

敢然と先頭グループで走った村山謙太選手と対照的だったのが、東洋大学の服部勇馬選手でした。

日本人が多数いる第二グループで、虎視眈々と眠ったように走るペース配分は“学生離れ”した落ち着きでしたよね。

調子が良かったのか、30km前後の藤原新選手の揺さぶりをきっかけに飛び出した服部勇馬選手。

35kmまでは、「もしかして、日本人トップでゴールか!?」とワクワクさせてくれました。

その服部勇馬選手のラップがこちら。

30kmから35kmのラップタイムが最速ですよね。

「このままいける!」

本人もおそらく、そう感じていたはずですが、待っていたのは“ガス欠”の症状でした。35km以降はペースを維持できず、苦しんだ姿になってしまいましたよね。

トップ選手でも味わう「30kmの壁」と「35kmの壁」を克服するにはどうすればいいか

筆者に関しては、フルマラソンはかなり苦手です。トップ選手と比べては失礼ではありますが、30kmの壁や35kmの壁は、むしろ市民ランナーこそが痛感しがちですよね。

どのレースも、30kmの壁と35kmの壁に苦しむばかりな筆者ですが、気持ちよく走れたレースはやはり、ハーフ以降の方が速いネガティブスプリットでした。

あるいは、ほぼイーブンペースでまとめられると気持ちいいですよね。

筆者がマラソンで「安定してきたな」と痛感してきたのは、一つのことを意識し始めてからです。

それはずばり、“マラソン中は何も考えないこと”なんです。

フルマラソンともなると長丁場になるので、どうしてもゴールタイムだとか、給水のことだとか、目標ラップと現実の乖離を考えがち。

ただ、これってかなりエネルギーを使ってしまうわけなんですね。

30km以降も、「ペースが落ちてきた……どうしよう」だとか、「まだ35km……歩きたい」と頭に浮かんできても、ぷっつりと頭から消し去ることで、かなりペースダウンを抑えられるはずです。

実は、あの福士加代子選手も同じことを語っておられます。

マラソンは省エネで走らないともたないので、レース中は何も考えないようにしています。考えたとしても、すぐ消すんです

出典:http://number.bunshun.jp

トップ選手の走りは、市民ランナーも見習うべきですよね。

フルマラソンになると舞い上がってしまいがちですが、冷静になって自分の体と対話することが大事です。

フルマラソンは練習の量と質によって結果が出るので、“努力のスポーツ”だともいえます。

ただ、努力だけではなかなかぶち破れない壁もありますよね。

筆者は走行距離は少ないですが、なんとか地味にタイムを縮めることはできています。

初めての10kmマラソンが58分台、その後もサブ4で精一杯だったことを考えると、ランナーは誰しも工夫次第でタイムは縮められるはずなんです。

30kmの壁や35kmの壁をぶち破るには、練習が最も大きな対策といえるでしょう。ただ、少しの工夫で打破できる可能性もあるのではないでしょうか。

“フルマラソンでは何も考えない作戦”、30kmと35kmの壁の克服のために、ぜひいかがでしょう。

フルマラソンのペースまとめ

一定のペースで走る“イーブンペース”は、フルマラソンを走る上で大事なことだといわれます。

筆者もイーブンペースで走り切ったマラソンは、大崩れもなく疲労もあまり残りません。だからこそ、これまでイーブンペースで走る練習もしてきたつもりです。

また、マラソンのLAPに関しては5kmごとに取るのがおすすめ。1kmだと、どうしても走っているときに気が散りやすいということがあります。

筆者の次回のマラソンが“イーブンペース”で走りきれるとは思えないのですが、“ラクに楽しく走るマラソン”は、イーブンペースが鉄則です。

ぜひ、ペース感覚を身につける練習も試してみてくださいね。

フルマラソンのペースまとめ

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Runjoy!編集部です。 【編集長プロフィール】 愛媛県松山市にいる市民ランナー。大阪生まれで東京でメディアマンとしても活躍。 フルマラソン: 2時間57分 ハーフマラソン:1時間23分 10km:36分29秒 5km:17分32秒 「ランニングフォーム」や「健康」を第一に考えるランナーです。 楽しく走りつつ、マナーのよいランナーになるのが目標です!